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病院について

足の症状 放置していませんか? 下肢静脈瘤は形成外科を受診!

2018/05/25





足の症状…どの診療科を受診すればいいの?

もしご自身の足が上の写真のようになっしまったら何科を受診すれば良いでしょうか?

血管のことは循環器内科?
足のことなら整形外科?
皮膚が痛んでいるようなら皮膚科でしょうか?

これらの写真はすべて下肢静脈瘤の写真です。

このような症状があれば、ぜひ一度形成外科にご相談ください。
形成外科紹介ページ


下肢静脈瘤の症状

主な症状は血管の怒張、足のだるさ、かゆみ、むくみ、こむら返りなどで、治療せずに放置すると、進行して足の皮膚が変色し、しまいには傷ができていつまでも治らなくなってしまう皮膚潰瘍という状態になってしまいます。

命に関わるような病気ではありませんが、スカートや半ズボンを履くことをためらったり、こむら返りが頻発する、毎日ガーゼ交換が必要になるなど、快適な生活が送りづらくなります。



下肢静脈瘤の原因

静脈は血液を心臓に返す役割をしていますが、足の静脈は重力に逆らって血液を上に流さなければなりません。
そのために静脈の中には逆流防止弁があり、血液が下に流れるのを防いでいます。

長い立ち仕事などでこの弁に負担がかかり正常に働かなくなると、血液を上に流すことができずに足に溜まってしまい、血管の怒張、むくみの原因になります。老廃物の多い静脈血が足に溜まった状態が長く続くと、皮膚が炎症を起こして色素沈着を起こし、最終的には潰瘍になってしまいます。


下肢静脈瘤の診断

下肢静脈瘤になっているかどうかについては、超音波検査、いわゆるエコー検査のみで調べることができますので、痛みを伴うような検査は不要です。

右の写真は実際のエコーの画像ですが、黒い円が映っています。

これは血管を輪切りにしたものが映っており、正常の方ではこの血管の直径が5mm程度であるのに対し、下肢静脈瘤では、1cm程度にまで拡張していることがあります。

また、同じ検査で血管の逆流の有無を調べることができ、これによって診断することができます。



下肢静脈瘤の危険因子・治療

 

下肢静脈瘤の種類

クモの巣状静脈瘤 細い赤~青い血管がクモの巣の様に広がっている状態です。
進行しても潰瘍を形成することはなく、治療は不要です。
伏在型静脈瘤 太い血管がボコボコと怒張し、徐々に悪化します。
足のだるさやこむら返りなどが起こるのはこのタイプです。
どの血管が悪さをしているかで大伏在静脈瘤と小伏在静脈瘤の2種類に分けられます。


下肢静脈瘤の危険因子

遺伝的要素 もともと静脈の弁が脆い方。
高齢者
女性 出産経験のある女性の2人に1人が発症しているとのデータもあります。
立ち仕事 美容師さん、調理師さんなどの職業病とも言われます。


下肢静脈瘤の治療

下肢静脈瘤の治療は、基本的に手術となります。

静脈抜去術 ストリッピングとも呼ばれます。

弁が働かなくなった静脈を抜いてしまう方法です。
大伏在静脈が原因である場合にこの術式を行います。
再発の可能性は極めて少なく、古くから行われています。

入院の上、全身麻酔もしくは腰椎麻酔を必要とします。
血管内レーザー焼灼術 静脈抜去術と同様、大伏在静脈を流れないように焼いてしまいます。
高位結紮術 日帰り、局所麻酔で治療を行います。

悪さをしている血管を縛って、流れなくするという方法です。
静脈抜去術と比べて再発する可能性が高くなります。

小伏在静脈が原因の静脈瘤に対しては、静脈抜去術を行うと静脈の隣にある神経も損傷する恐れがあるため、高位結紮術を行います。

下肢静脈瘤と似て非なる病気があります→放置せずに受診を

下肢静脈瘤と似て非なる病気があります。

足がむくむ、足が張って痛むなどの症状があるのに、検査で下肢静脈瘤ではない場合いろいろな病気が疑われます。

深部静脈血栓症は、エコノミークラス症候群ともいわれる病気で、足の血管に血栓ができて、肺に飛んでしまう怖い病気です。

それ以外の肝不全、腎不全、心不全などの内科的な疾患でも足がむくむことがあります。

足がむくむというのは、かなりいろんな病気の症状で出てきますので、それだけでは何が原因かはわからないことが多いです。

また、足などに突然潰瘍が出てきた場合、下肢静脈瘤以外に壊疽性膿皮症という免疫からくる病気が見つかることもあります。

糖尿病の方や、透析を受けておられる方が足を悪くされることもよくあります。

ですので、足のむくみや潰瘍だけでは、何が原因かは分かりません。

しかし、ミミズバレのように血管が浮いた状態というのは、ほとんど下肢静脈瘤に特有の症状といえます。

よくわからない潰瘍、治らない傷ができた場合には、形成外科を受診してください。

下肢静脈瘤はエコー検査のみで診断できるので、症状があり気になる方は一度受診してみましょう。


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