女性は妊娠・出産以外にもホルモンのバランスと共に様々な身体の変化が起きます。
月経のリズムを整えたり、生理前の不快な症状を和らげたり、がんの早期発見・早期治療を行ったり、その他の婦人科疾患の有無をチェックしたり、更年期にはホルモンのバランスを整えたり、と婦人科がお手伝いできることは多肢にわたります。
身体の変調を感じた時には受診しましょう。
すべての女性が健やかに過ごせるようサポートいたします。
月経とは通常1ヵ月の間隔で起こり、限られた日数で自然に止まる周期的出血です。
月経の間隔や月経量の異常を来した場合、月経異常といいます。
月経のトラブルは解消して毎日快適に過ごしましょう。
月経異常が起こる原因は、生活習慣やストレスなどのほか、冷えや体重の急激な変動などからくるホルモバランスの乱れなど様々です。
過多月経や過長月経の原因には子宮の病気がある場合とホルモンや血液の状態が影響している場合とがあります。また、多くの方は貧血を合併していることがあります。
過少月経や過短月経、頻発月経、稀発月経はホルモンの乱れが原因であることが多く、放置していると不妊の原因にもなります。
また、無月経の場合は放置していると、骨粗鬆症のリスクや子宮体がんのリスクが高まります。
月経異常は放置しないようにしましょう。
望まない妊娠をしないために。
妊娠を望んでいない時期に予期せぬ妊娠をしてしまった場合、ライフプランも揺るがす問題に発展することがあります。そうならないためにも医師やパートナーと相談し、様々な避妊法から個々のメリット・デメリットをよく理解した上で納得のできる避妊方法を選びましょう。
*避妊のための診療は自費診療となります。
正しく服用すればほぼ100%避妊ができる、きわめて避妊効果が高い方法です。
子宮空内に器具を挿入して妊娠(受精卵の着床)を防ぎます。
最長5年の避妊効果があり、避妊成功率は80-95%といわれています。
緊急避妊薬とは「避妊できなかった」「避妊に失敗した」などの場合、服用により対処する避妊法です。性交後、72時間以内に服用しなければ効果がありません。緊急の方法ですので効果は100%ではありませんが、避妊率は95%程度といわれています。
原因不明の身体の不調を改善します。
45-55歳の閉経前後に起こる日常生活に支障を及ぼす心身の不調が更年期障害です。
更年期障害は、閉経にともない卵巣の働きが衰え、女性ホルモンの分泌が急激に減少することで起こります。
不安、不眠、気分の落ち込み、情緒不安、イライラ、頭重感、食欲不振 など
肩こり、疲労感、頭痛、ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)、腰痛、関節痛、発汗、めまい、動機、外陰部違和感、性交障害、頻尿、排尿障害、吐き気、乾燥感、かゆみ など
低下した女性ホルモンを内服・注射・外用薬などにより補う治療法です。
心身のバランスを整え、様々な不定愁訴に有効な漢方を使用します。
膣炎、外陰炎など(性行為感染症)、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮腺筋症、子宮内膜症、子宮脱、バルトリン腺嚢胞、子宮奇形 など
子宮頸がん、子宮体がん、子宮肉腫、卵巣悪性腫瘍、外陰悪性腫瘍など