診察について

女性は妊娠・出産以外にもホルモンのバランスと共に様々な身体の変化が起きます。
月経のリズムを整えたり、生理前の不快な症状を和らげたり、がんの早期発見・早期治療を行ったり、その他の婦人科疾患の有無をチェックしたり、更年期にはホルモンのバランスを整えたり、と婦人科がお手伝いできることは多肢にわたります。
身体の変調を感じた時には受診しましょう。

すべての女性が健やかに過ごせるようサポートいたします。

当院で行っていること

  • 子宮がん検診
  • 月経異常に対して
  • 避妊各種
  • 更年期障害に対して
  • 婦人科疾患に対して

月経異常

月経とは通常1ヵ月の間隔で起こり、限られた日数で自然に止まる周期的出血です。

正常な月経のめやす

  • 初経年齢…平均12歳
  • 月経周期日数…25〜38日
  • 出血持続日数…3〜7日間(平均5日間)
  • 1周期の総経血量…20〜140ml
  • 閉経年齢…45-56歳(平均50.5歳)

月経の間隔や月経量の異常を来した場合、月経異常といいます。

月経のトラブルは解消して毎日快適に過ごしましょう。

    月経異常の種類

    • 過多月経…月経の出血量が多い状態(レバーのような塊が出る、ナプキンが1時間ももたない等)
    • 過少月経…月経の出血量が極端に少ない状態
    • 過長月経…月経期間がダラダラと8日以上続く状態
    • 過短月経…月経が2日以内で終わってしまう状態
    • 頻発月経…月経周期が24日以下という短いサイクルになること
    • 稀発月経…個人差はありますが、39日以上あいだがあく長いサイクルになること
    • 無月経…3ヵ月以上生理がこない状態

    月経異常が起こる原因は、生活習慣やストレスなどのほか、冷えや体重の急激な変動などからくるホルモバランスの乱れなど様々です。
    過多月経や過長月経の原因には子宮の病気がある場合とホルモンや血液の状態が影響している場合とがあります。また、多くの方は貧血を合併していることがあります。
    過少月経や過短月経、頻発月経、稀発月経はホルモンの乱れが原因であることが多く、放置していると不妊の原因にもなります。
    また、無月経の場合は放置していると、骨粗鬆症のリスクや子宮体がんのリスクが高まります。

    月経異常は放置しないようにしましょう。

    避妊

    望まない妊娠をしないために。

    妊娠を望んでいない時期に予期せぬ妊娠をしてしまった場合、ライフプランも揺るがす問題に発展することがあります。そうならないためにも医師やパートナーと相談し、様々な避妊法から個々のメリット・デメリットをよく理解した上で納得のできる避妊方法を選びましょう。

    *避妊のための診療は自費診療となります。

     

    避妊の種類

    低用量ピル

    正しく服用すればほぼ100%避妊ができる、きわめて避妊効果が高い方法です。

    リング(IUD)

    子宮空内に器具を挿入して妊娠(受精卵の着床)を防ぎます。
    最長5年の避妊効果があり、避妊成功率は80-95%といわれています。

    緊急避妊薬(アフターピル)

    緊急避妊薬とは「避妊できなかった」「避妊に失敗した」などの場合、服用により対処する避妊法です。性交後、72時間以内に服用しなければ効果がありません。緊急の方法ですので効果は100%ではありませんが、避妊率は95%程度といわれています。

    更年期障害

    原因不明の身体の不調を改善します。

     

    45-55歳の閉経前後に起こる日常生活に支障を及ぼす心身の不調が更年期障害です。
    更年期障害は、閉経にともない卵巣の働きが衰え、女性ホルモンの分泌が急激に減少することで起こります。

    更年期障害の症状

    心の症状

    不安、不眠、気分の落ち込み、情緒不安、イライラ、頭重感、食欲不振 など

    からだの症状

    肩こり、疲労感、頭痛、ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ)、腰痛、関節痛、発汗、めまい、動機、外陰部違和感、性交障害、頻尿、排尿障害、吐き気、乾燥感、かゆみ など

     

     

    更年期障害の治療

    ホルモン補充療法

    低下した女性ホルモンを内服・注射・外用薬などにより補う治療法です。

    漢方治療

    心身のバランスを整え、様々な不定愁訴に有効な漢方を使用します。

    婦人科疾患

    良性疾患

    膣炎、外陰炎など(性行為感染症)、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮腺筋症、子宮内膜症、子宮脱、バルトリン腺嚢胞、子宮奇形 など

    悪性疾患

    子宮頸がん、子宮体がん、子宮肉腫、卵巣悪性腫瘍、外陰悪性腫瘍など

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