子宮がんには、子宮の頸部（入口部分）にできる「子宮頸がん」と子宮の体部（奥）にできる「子宮体がん」があります。
子宮がんや卵巣がんなどは、初期の自覚症状がほとんどないといわれています。
早期の子宮頚がんに関しては治癒率100％、子宮体がんも早期がんの治癒率は80％となっています。早期に発見して治癒すれば、子宮がんは治療できる時代になっています。
しかし、子宮頸がんは無症状のため、検診で発見するより他に方法はありません。
子宮頸がんの発生率は近年２０－３０代で急激に増加しています。早期に発見し早期に治療することが重要です。定期的に検診を受けましょう。１年毎の検診をお勧めします。
また、子宮体がんも近年増加しています。
子宮体がんになりやすいのは、閉経が近い、あるいは閉経になった５０代以降の女性です。
子宮体がんは女性ホルモンが深く関わってきます。主な症状には不正出血がありますが、これも月経不順と間違えて放置されがちです。子宮体がんは出血の他におりものが増える人もいます。最近おりものが増えてきた、生理が不順だと感じたら念ため婦人科で検診を受けるようにしましょう。がん検診に年齢の上限はありません。子宮がある限り検診を受けましょう。
当院では子宮頸がん、子宮体がんのがん検診を行っています。
集団検診や他院での検診で精密検査が必要と言われた方への精密検査も行っております。
がん検診の際には必ず超音波検査を行い、その他の婦人科の病気（子宮筋腫や卵巣嚢腫など）がないかの確認も行っております。
がん検診をご希望の方は、できるだけ月経の期間をさけて受診してください。
＊乳がん検診ついては、当科では行っていません。
当院は伊丹市、尼崎市の子宮がん検診実施施設です。
伊丹市、尼崎市にお住まいの場合は、公費負担による子宮がん検診を行うことができます。外来受付時に市民検診を使用したい旨を伝え、手続きを行ってから婦人科外来へお越しください。
