お母さんの健康状態、赤ちゃんの発育を把握するためにとても重要な健診です。
妊婦健診は必ず受ける必要があります。また、妊娠・出産には不安や疑問がつきものです。妊婦健診は妊娠・出産・育児に関する悩みや不安を医師や助産師に相談できる貴重な場でもあります。より安心して素敵な妊娠期間を過ごすために有効に活用しましょう。
胎児の成長や母児の健康状態は１週間でも大きく変わる場合があります。そのため、妊娠中は１ヵ月ごとに周期を数えるのではなく、週ごとに細かく周期を分けています。
具体的には、最終月経開始日を「妊娠0週0日」として算出し、妊娠40週０日が出産予定日となります。
※妊娠予定日は最終月経開始日から算出することが多いですが、妊娠初期に胎児の大きさで予定日を確定するため最終月経開始日から算出した予定日と医師から告げられる予定日が異なる場合があります。
厚生労働省で推奨されているスケジュールをもとに、実際に当院で行っている妊婦健診のスケジュールをご紹介します。
体重測定、血圧測定、尿検査（尿たんぱく・尿糖）は毎回の妊婦健診で必ず行います。
その他の内容は、その時期に必要とされる検査を行っております。下記をご参照ください。
| 妊娠５週頃 | 尿検査（妊娠判定） 経膣超音波（子宮の中に妊娠しているか確認） |
|---|---|
| 妊娠6～8週頃 | 経膣超音波
（赤ちゃんの心臓の動きかみえるか、順調に育っているか確認） |
| 妊娠9～10週頃 | 経膣超音波（出産予定日を決めます）
妊娠初期検査：血液検査（血液一般、感染症の確認）＋子宮頸がん検査 ★母子保健外来（医師の診察後、助産師とお話しがあります） |
| 妊娠12週頃 | 経膣超音波または経腹超音波（赤ちゃんの心拍を確認）
初期検査の結果説明 ★母子保健外来（医師の診察後、助産師とお話しがあります） |
| 妊娠16週頃 | ★母子保健外来（助産師が担当）
ドップラー法にて赤ちゃんの心拍を確認 経腹超音波（赤ちゃんの成長の確認） |
| 妊娠20週頃 | 経膣超音波（子宮の状態、胎盤の位置の確認）
経腹超音波（赤ちゃんの成長の確認） ★母子保健外来（医師の診察後、助産師とお話しがあります） |
| 妊娠24週頃 | 経腹超音波（赤ちゃんの成長の確認）
★母子保健外来（医師の診察後、助産師とお話しがあります） |
| 妊娠26週頃 | ★母子保健外来（助産師が担当）
GCT検査 （妊娠糖尿病のスクリーニング検査：血液検査に1時間かかります） ドップラー法にて赤ちゃんの心拍を確認 |
| 妊娠28週頃 | 経腹超音波（赤ちゃんの成長と位置の確認）
膣分泌物検査（クラミジア） 血液検査（貧血の有無） GCT検査の結果説明 ★母子保健外来（医師の診察後、助産師とお話しがあります） |
| 妊娠30週頃 | 内診・必要時のみ経膣超音波（子宮の状態の確認）
ドップラー法にて赤ちゃんの心拍を確認 クラミジア検査の結果説明 ★母子保健外来（医師の診察後、助産師とお話しがあります） |
| 妊娠32週頃 | 経腹超音波（赤ちゃんの成長と位置の確認）
経膣超音波（子宮の状態、胎盤の位置の確認） |
※お住まいの市町村により、妊婦健康診査費助成券に制約があるため一部検査時期が異なる場合があります。また、お母さんや赤ちゃんの状況により変動することもございます。
※当院では、腹部超音波検査を医師が必要と定めた週数にのみ実施しております。毎回実施はしておりません。ご了承ください。お母さんや赤ちゃんの状況により、定めた週数外でも実施することはあります。
※当院での妊婦健診最終日に紹介状を作成し、お渡しいたします。
妊娠中は、妊婦さんの健康管理、出産や育児に向けての心と身体の準備、ご家族のご理解などが必要です。妊娠初期から助産師が関わり、お悩みや不安の解決や出産や育児のご準備のお手伝いなどひとりひとりに寄り添いサポートします。医師に代わり妊婦健診を行ったり、妊産褥婦さんと個別にお話しする機会を設けております。
2024年1月末をもちまして、分娩の取扱いを終了いたしました。
当科を初めて受診される場合、ご予約はお取りしておりません。
ご予約は再来のみを対象としています。
当科を初めて受診される場合は、一般診療受付時間にご来院ください。
すでに他院で妊婦健診を受けている・妊娠判定を他院で行い妊婦健診等を当院で希望される方は、医療機関からであれば事前のお申込み予約が可能です。紹介元の医療機関から当院「地域連携室」へ紹介状のFAXが必要となります。
一般診療受付時間
平日 8：30～11：30 (診察時間は9:00〜となります。)
持ち物
健康保険証、診察券
母子健康手帳と妊婦健康診査費助成券（母子健康手帳を受給済みの場合）
紹介状や検査データ（他院から紹介の場合）
