病院長あいさつ

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公立学校共済組合 近畿中央病院

病院長甲村 英二

近畿中央病院のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。

 

 我が国は一昨年から新型コロナウィルスの波状流行に翻弄されてきました。基本的な感染対策であるマスク着用、手指衛生に加えて、人流抑制、飲食業の営業制限、大規模集会の規制など多くの社会活動も制限されました。第5波による感染爆発、医療のひっ迫化のなかで、東京オリンピックも無観客下での開催を余儀なくされました。しかし、その後感染は急速に収束に向かい、新規陽性者数は落ち着いています。ワクチン接種率の増加はあるにせよ、専門家の解説を聞いてもこのように急速な減少を明確に説明できる理由は明らかではありません。

 

 ところで、感染が収束に向かうことで社会活動における制限も解除されつつありますが、新型コロナウィルスの流行前の生活を目指すのが良いのかどうか、熟考が必要です。一つには、次の感染流行を懸念する必要があります。欧米の状況を見れば、ワクチン接種が進んでいても制限解除により再度の流行が生じている現実があります。いま一つには、新型コロナウィルスパンデミックは、様々な分野で変革を行う良い機会と考えることです。わが国で遅れていたデジタル化の推進、リモートワークの拡大などの良い機会です。リモートワークが広がれば、付随的に人口都会集中に伴う諸問題も軽減されていくのかもしれません。新型コロナウィルスパンデミック以外にも、気候変動に伴って生じる各種の大規模災害多発をきっかけに、地球温暖化防止も急務とされています。太陽光発電や風力発電などのクリーンエネルギーの推進、温室効果ガス排出抑制に向けての技術革新、燃料電池車や電気自動車普及の加速化など各種の施策が世界中でなされることで、達成時期に議論があるにせよ問題解決に向けての取り組みが進みつつあります。

 

 パンデミック、大規模災害のたびに暗く絶望的な気持ちに支配されますが、試練を乗り越える人類の英知が発揮されることにより希望の光が見えてきます。Pascalの言葉「人間は一本の葦にすぎない。自然の中でも一番弱いものだ。だが、人間は考える葦である。」を思い出し、人間の自然の中における存在としてのか弱さと、思考する存在としての偉大さをあらためて感じる次第です。多忙な毎日の中でも日々の惰性に流されて思考停止に陥ることなく、常に考える葦であり続けたいところです。

 

 新年を迎え職員一同が気持ちを新たにして、地域の先生方、患者さん、皆様のお役に立てるように、「常に考えることを忘れずに」より一層の努力をしてまいります。昨年末にはオミクロン株という新たな変異株も登場し、2022年には第6波の到来も想定されます。当院では、常に感染予防策の徹底を行い、3回目のワクチン接種や病院体制の更なる整備も行っており、皆様が安心して受診できる病院環境の提供に努めています。2025年の市立伊丹病院との統合新病院開院に向けて作業も具体化しつつありますが、これまで通り現病院で責任をもって皆様の診療を統合まで継続いたします。

 

本年も公立学校共済組合近畿中央病院をよろしくお願いします。

 

令和4年1月

病院長 甲村英二

病院長 甲村英二(こうむらえいじ)プロフィール

1979年
大阪大学医学部卒業
1984年
西ドイツハノーバー市Nordstadt病院留学(~1987年)
2000年
大阪大学脳神経外科学助教授
2002年
神戸大学脳神経外科学教授
2020年
公立学校共済組合近畿中央病院病院長
医学博士、日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本脳卒中の外科学会技術指導医
公立学校共済組合 日本医療機能評価認定病院 人間ドック学会健診施設 機能評価認定施設 ワークライフバランスインフォメーション
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