②新しい基幹病院について

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基幹病院の名称

(仮称)伊丹市立伊丹総合医療センター

基幹病院の基本理念

『地域に信頼される 安全で安心な医療の提供と 健康づくりの推進』

基幹病院の基本方針

  • 人権を尊重した医療を行います
  • 高度で良質な医療を提供します
  • 救急医療・災害医療を充実させます
  • 健康増進と疾病予防に努めます
  • 地域との連携を強化します
  • 人材の育成に努めます
  • 安定した病院運営を行います

基幹病院の特徴

建物概要

  • 西 棟 [免震構造] 地上8階、地下1階(地上:鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁混合構造 地下:鉄筋コンクリート造)
  • 連絡棟 [免震構造] 地上3階(鉄骨造)
  • 東 棟 [免震構造] 地上5階(鉄骨造)
  • 附属棟 立体駐車場(約180台)/平面駐車場(約370台)/ 職員宿舎(60戸)・保育所
  • 病床数  602床(集中治療病床54床、一般病床528床、緩和ケア病床20床)

「5疾病 」への対応

1 ) がん

● がん診療連携拠点病院として、チーム医療に基づいた手術、化学療法、放射線治療、免疫療法等の適切な組み合わせによる集学的治療を実施するとともに、専門的な知識及び技能を有する医師や医療スタッフ等による定期的なカンファレンス(キャンサーボード)に基づいた、患者一人ひとりにとっての最適な治療法を提案する。

 

「オンコロジー(腫瘍)センター」の設置を検討し、手術以外のがん治療を集約し、より高度で専門的な診療の充実および、患者とその家族が、痛みや辛さを感じることなく過ごせるよう、適切な緩和ケアを提供できる体制を整備していく。

2 ) 脳血管疾患

「脳卒中センター」を設置し、超急性期脳梗塞患者に対する血栓溶解療法(tPA静注療)、カテーテルを用いた機械的血栓回収療法を提供するほか、クモ膜下出血患者へのコイル塞栓術や開頭クリッピング術、脳内出血患者への内視鏡的血腫除去術など、より高度で専門的な外科的治療と内科的治療を総合的に提供する。

 

専門職種チームによる診療やSCU(脳卒中ケアユニット)等での入院管理を、「救急センター」との連携のもと、24時間365日実施可能な体制整備を検討する。

 

疾病管理プログラムのもと、早期座位・立位、早期歩行訓練等の急性期におけるリハビリテーションの実施体制を強化する。

3 ) 心血管疾患

「ハートセンター」を設置し、経皮的冠動脈形成術等の血管内治療、冠動脈バイパス術等の外科的治療、補助循環装置を用いたより高度で専門的な治療、カテーテルアブレーションによる不整脈治療や埋め込みデバイス(ペースメーカー)治療を総合的に提供する。

 

専門職種チームによる心臓カテーテル検査等や診療、およびCCU(冠動脈疾患集中治療室)等での入院管理を、「救急センター」との連携のもと、24時間365日実施可能な体制整備を検討する。

 

疾病管理プログラムのもと、多職種連携による多面的・包括的な心血管疾患リハビリテーションの実施体制を強化する。

4 ) 糖尿病

「糖尿病・生活習慣病センター」を設置し、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病神経障害等の慢性合併症の専門的治療を実施するとともに、専門職種チームによる集中的治療が実施可能な診療提供体制を整備する。

 

糖尿病の予防治療を行う医療機関や急性・慢性合併症治療を行う他の医療機関と治療計画等を共有するなど、医療連携体制の充実を図り糖尿病治療を推進する。

5 ) 精神疾患

「認知症疾患医療センター」を整備し、認知症患者とその家族が住み慣れた地域で安心して生活ができるための支援として、認知症疾患における鑑別診断、地域における医療機関等の紹介、問題行動への対応に関する相談受付などを実施し、適切な治療を提供する。

「4事業 」への対応(“へき地医療”を除く)

1 ) 救急医療

救命措置を要する重篤な救急疾患に常時対応できるよう、2次救急医療機関の後送先ともなる3次救急医療機能を有する「救急センター」を整備する。

 

「救急センター」の施設整備は救命救急センターの施設基準を満たしながら、医療スタッフ等の充実により、地域に不足している“救命救急センター”の設置を検討する。

 

救急初療より入院病棟までにおける、新型コロナウイルス感染症等に対応可能な施設機能の整備を行う。

 

「ドクターカー」を整備し、救急現場への迅速な医療介入により病院前救護体制の充実を図る。

2 ) 小児医療

「小児地域医療センター」として、高度な診断・検査・治療等の専門医療を提供し、入院を要する小児救急医療を、「救急センター」との連携のもと、24時間365日実施可能な体制を整備する。

 

2次小児救急医療圏域において、小児救急病院群輪番制等の確立における中心的な役割を担い、2次小児救急医療体制の整備を推進する。

3 ) 周産期医療

「地域周産期母子医療センター」としての機能を有し、正常分娩からハイリスク妊産婦・新生児まで対応可能な周産期医療体制の充実を図る。

 

MFICU(母体・胎児集中治療室)、NICU(新生児特定集中治療室)等を整備し、高度かつ専門的な医療を提供することにより、阪神北準圏域における安全・安心な周産期医療体制を構築する。

 

市母子保健担当部局と連携し、産後ケア体制を構築することにより、健やかに育ち、安心して子育てに専念できる支援体制を整備する。

4 ) 災害医療

災害拠点病院としての機能を有し、耐震強化、ライフラインの維持・確保、ヘリポートの確保、医療資器材等の確保・備蓄、BCP(業務継続計画)の策定など、施設機能の強化を図るとともに、他の災害拠点病院間の連携体制を構築し、災害時における被災患者の受入れ・治療、救護班の派遣等を行う。

 

災害初動期において迅速かつ効率的な救護活動ができるよう、医療従事者に対する知識の普及啓発を行うとともに、災害急性期に活動できる機動性を有する、専門的な訓練を受けたDMAT(災害派遣医療チーム)を整備する。

診療科目の基本的考え方

市立伊丹病院と近畿中央病院がこれまで地域に提供してきた診療科を継承することを基本とし、診療体制の根幹を担う診療科目のさらなる充実・強化を図る。

 

現在不足している診療機能を補いながら、様々な疾患に対して救急医療等の必要とされる医療が提供出来るよう、今後も開院までの間、新たな診療科目の設置を含めた、目指すべき方向性の検討を継続し、診療体制の充実に努める。

専門医療のセンター化の推進

関連する診療科・多職種が連携すること等により、5疾病を含む包括的な専門医療を提供するセンター化を推進し、地域に必要とされる高度で集学的な治療の提供体制の構築を図る。

 

専門医療のセンター化の推進にあたっては、「市立伊丹病院・公立学校共済組合近畿中央病院統合委員会」における議論や診療科の方向性等を踏まえながら、今後開院までの間、現段階におけるセンター化の構想の実現に向けた検討を継続し、統合再編基幹病院が“選ばれる病院”及び“選ばれる診療科”となることを目指す。

充実・強化される主な診療機能

1 ) 救急

救急搬送患者の完結率向上のため、年間約10,000件の受け入れをめざします。

脳卒中や心筋梗塞等の重い症状の患者を24時間365日受け入れ可能な体制をめざします。

2 ) がん

地域がん診療連携拠点病院としての機能強化や、緩和ケア病棟の設置等により、がんの種類や状態に応じた適切な診療を提供します。

「遺伝性乳がん診療の拠点」として、乳がん手術から乳房再建、術後のサポートまで一貫したケア体制を整備します。

3 ) 周産期

高齢出産に伴う合併症を有するハイリスク分娩に対応できる体制をめざします。

妊娠週数30週からの早産児の受け入れをめざします。

4 ) チーム医療

市民目線に立ち診療科の垣根を越えてチーム医療を実践することにより、専門医療のセンター化を推進し、今後高齢化等に伴い、増大が予測される多様な疾患に対応します。

5 ) 感染症

新型コロナウィルスなどの感染症対策として、感染外来は独立した患者出入口や専用のエレベータを設けることで、救急、外来から手術、集中治療室そして感染症対応病室まで感染患者との動線を明確に分離します。

院内感染防止のための感染対策を充実させ、他の診療機能への影響を最小限に抑えることで、最大限の医療継続を目指します。

統合により、2病院の現状を上回る数の病床を感染症対応へ転用可能とする施設整備を行い、感染症流行下において、兵庫県からの要請に応じて入院患者を受け入れる等、基幹病院としての責務を果たします。

6 ) 手術

ロボット支援手術やハイブリッド手術室など高度で低侵襲な手術に対応し、感染制御に適した手術室を整備します。

 

7 ) 地域連携

かかりつけ医など民間の医療機関との連携をさらに強化し、最適な医療を切れ目なく提供できるよう支援を行います。
また必要な地域医療が受けられるよう病床機能の確保に努めます。

 

8 ) デジタル化

新たな医療機器の導入に必要な高速・大容量の情報ネットワークを整備します。
将来の変化に対応できるよう、オンラインネットワークへの接続など拡張性に優れた整備を行います。
待ち時間が快適となるよう外来案内表示システムを整備します。

統合新病院整備工事 設計書

(仮称)統合新病院整備工事 基本設計書(概要版) (仮称)統合新病院整備工事実施設計(概要版)

 

 

近畿中央病院と市立伊丹病院との統合再編について

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